シミといえば黒か茶色、グレーと色の濃いものを連想される方が多いんじゃないでしょうか?今回はそういったシミとは少し違う白いシミについてお話させていただきます。
100人に1人が悩むといわれているこの白いシミ。身近で同じ悩みの方が少なく解決法や原因等で悩んでいる方もいらっしゃるんじゃないかと思います。
今回のお話で原因や解決法等もお話していきますのでぜひ参考にしていただけたら幸いです。
この記事の内容
1. 白いシミの正体は?
肌の一部が脱色したように白くなってしまう病があります。おそらく『白斑』と言われるもので性別・手のひら・足の裏以外で全身のどの部分を問わず現れます。
白斑には先天性と後天性の2種類があり、日本皮膚科学会によるとそれぞれの原因が以下のように示されています。

引用:日本皮膚科学会
『白斑』はいくつかの症状があり、その中で最も多いのが『尋常性白斑』と呼ばれる後天性の白斑です。100人に1人の割合で発症していると言われていて患者数は100万人いると言われています。米国人気歌手マイケルジャクソンさんも患っていたことで知っている方もいらっしゃるのではないかと思います
今回はその尋常性白斑を主にお話していきたいと思います。
2. 尋常性白斑の原因
尋常性白斑(じんじょうせいはくはん)別名;白なまず
引用;wikipedia
尋常性白斑の原因については、まだわかっていないことが多くあります 。有力な説としては、自己免疫疾患が挙げられます。肌は、メラニン色素によって紫外線から守られています。そのメラニン色素は、 メラノサイトという色素細胞から作られています。しかし、何らかの異常で、自分のメラノサイトに対して攻撃をしてしまうことがあります。するとメラニン色素が作れなくなって、その結果、肌の色が白く抜けてしまうのです。
引用;TBSラジオ
TBSラジオでも伝えられている通り、尋常性白斑の原因は様々な説(自己免疫説・色素細胞自己破壊説・神経説・活性酸素説)などが唱えられています。
3. 尋常性白斑の治療法

尋常性白斑はそのほかの種類である老人性白斑・脱色素性母斑・炎症後白斑・海水浴後白斑によく似ていると言われています。それぞれに治療法も変わってきますのでまずはしっかり医師の診断を受けましょう。
そして残念ながら尋常性白斑は決定的な治療法が未だ見つかっていません。
3-1 紫外線治療(ナローバンドUVB)
日本科学会ではガイドラインが作成されており、それによると第一の治療法は紫外線治療と言われています。この光線療法には様々なものがあるのですが特に効果が高いと言われているのがナローバンドUVBと言われる紫外線治療です。この治療法では63%有効であったとの報告も上がっています。
しかしこの光線療法は、効果は高いのですが過剰な照射は発がんリスクも高まるとされているので、医師との確認が十分に必要になります。またこちらは保険適用可能です。
3-2 ステロイド外用薬
おそらくまずは患部に直接患部に塗る外用薬での経過を見ることがほとんどだと思います。
その際に適用されるのがステロイド外用薬です。皮膚に直接塗布する治療法で1番簡単に取り組める治療ですが、長期間使用するとなると副作用などが問題になります。
発症してから期間が長く経ってしまっているとあまり効果は期待できないようです。
この治療法で有効だった患者さんは50%で約半数という結果が出ています。また12%の患者さんは悪化したという報告も上がっているのでとても難しい治療なのが垣間見えますね。
3-3 活性型ビタミンD3外用薬
こちらも外用薬です。ステロイドに比べると副作用の少ないが効果は弱い。紫外線治療と併用して活用することを考慮しても良いそうです。
3-4 番外編
尋常性白斑の治療ではなく、あくまで見た目の解決法として日本皮膚科学会ではカモフラージュメイク療法というのも紹介されていました。
白斑専用のカモフラージュ化粧品を使い、より自然に見た目を綺麗にしてくれるというものです。根本的な治療・解決にはなりませんが見た目が綺麗になるということは患者様の精神的にも社会生活嬢でもとても大切な治療法だと思います。
特殊なファンデーションを使い、耐水耐久性に優れた特別なメイク法です。実際に白斑で悩んでいる男性は仕事への支障がこのメイクで解決されたというアンケート結果も多数出ています。現在悩んでいる方はぜひこちらのカモフラージュメイクを検討されてみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は肌悩みでも特に深刻な白いシミについてのお話でした。
現在この症状で悩んでいる方は人からのみられ方や完全な治療法が見つかってないことにとても不安な思いをされているのではないかなと思います。
一刻も早く完全な治療法が見つかる事、また、あなたが信頼できるドクターに巡り合えていることを願います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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