真皮層のシミの原因とは?表皮と真皮の違いにも注目!

年齢を重ねるごとに項目が増えてくるお肌のお悩み。その中の一つが『シミ』ですよね。できてしまったシミに悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

シミにもそれぞれに違いがあるのはご存知ですか?今回はそのシミがお肌の内部、どの部分からくるシミなのか?そのシミの深さや何が原因なのか?というお話をさせていただきます。

今悩みの種であるそのシミの原因や種類を理解し少しでも判断できるようになるとシミ撲滅対策のアプローチに確実に、効率よく活かせるようになると思います。

1. そのシミの深さは?表皮と真皮に違いに注目!

引用;https://www.ssp.co.jp/hythiol/troublenavi/shimi/symptom.html

私たちの肌は一番表面にある表皮とその内部にある真皮、さらに奥底にある皮下組織で構成されています。

シミには何十種類のものがあり、それぞれに原因や症状、濃度、シミの深さも様々です。肌に現れたシミには黒っぽいものから茶色っぽもの、青っぽいものなど見た目の色の違いからも種類の違いを感じれると思います。

そこで深く関係してくるのが真皮と表皮です。それでは今のその悩みのシミがどこでできたシミなのか見分けてみましょう。

1-2 茶色or黒いシミ

お肌のシミをよーく見てみてください。

そのシミの色が茶色〜黒っぽい色をしたシミであればそれは皮膚の浅いところにできた、表皮に存在しているシミといえます。

このシミは皮膚の浅い部分にいる黒色メラニンが原因になるので、その場合はターンオーバー(肌の代謝活動)が正常に行われれば、メラニンが排出され、だんだんに薄くなり消えていくことが期待できます。

茶色や黒いシミにお悩みの方は、まずは十分な睡眠、栄養の整った食事、スキンケアの見直し等でリズムを整え、ターンオーバー正常化を目指しましょう。ターンオーバーが正常の場合、約28日の周期で肌の細胞が生まれ変わっていきます。

1-2 灰色or青みがかったシミ

お肌にできてしまったシミが灰色or青みがかった色をしていた場合は少し注意が必要です。

灰色〜青みがかったシミは黒色メラニンが肌の奥深く、真皮層に存在してしまっている可能性があります。真皮層まで不覚の異c位に存在してしまったシミはターンオーバー等では排出するのが難しく、根強く残ってしまいます。

このタイプのシミは『ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)』と呼ばれていて、表皮にできたシミとは違い、何年も残ってしまいます。

2. 真皮層のシミの原因とその対策

『ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)』と呼ばれる真皮層にできてしまったシミの原因にも注目してみましょう!

ADM

後天性真皮メラノサイトーシスと呼ばれ肌の奥深くにできてしまったシミ。一般的なシミはターンオーバーとともにメラニンが肌の奥から表面へ排出され改善されるが、このADMはそれらのシミよりもさらに奥に存在しているためターンオーバーが正常であっても排出されるまでにかなりの時間がかかるだけでなく排出されず溜まっていくこともあります。これが繰り返されることでADMが発生してしまいます。

ADMの特徴;両頬に小さい斑点状のシミとして現れる

このADM、いわゆる真皮層のシミの原因は?と言うと残念ながら明らかな原因は不明だと言われていますが、一説では紫外線ホルモンバランス等の影響により真皮の色素細胞が活性化されることが原因とも言われてます。

この真皮層のシミ・ADMは一般的なシミの改善法とは違い、ターンオーバー等、自分での解決は難しいです。それらのシミを改善したい場合はイオン導入やレーザーなどを用いて治療する方法が得策です。

レーザーの種類等の自己判断は治療を遅らせるだけでなく、さらなる問題を引き起こしてしまう可能性が大変危険です。なので必ず信頼できる皮膚科や美容皮膚科に相談し、適切なアドバイスのもと、撲滅していきましょう。

3. シミができる原因と対策

表皮に存在するシミ・真皮に存在するシミのお話をさせていただきましたが根本的なシミの原因や対策は同じです。

ここでは一般的なシミの原因をご紹介していくのでぜひ原因を知り、これ以上増やさないための対策に役立てていただけたら幸いです。

3-1 紫外線

シミのもっとも大きな原因は紫外線です。紫外線はシミの原因になるだけでなくシワやたるみの原因にもなります。

紫外線にはUV-A、UV-B、UV-Cの3つの種類があり、そのうちUV-A、UV-Bが地球上には存在し私たちの悩みであるシミの原因になります。

波長の長いUV-Aは曇りの日でも存在し、窓を通過して屋内にも入ってくるので、曇りの日でも、部屋の中にいても、冬でも、、紫外線対策は必要です!UV-Aはシワ・たるみ等、肌老化の原因に大きく影響があります。

波長の短いUV-Bはいわゆる日焼けの原因になる紫外線です。真皮まで到達することはあまりありませんが、肌表面を炎症させたりシミ・ソバカスの原因になるだけでなく、皮膚がんや白内障、免疫低下の原因にもなり得るので注意しましょう!

3-2 女性ホルモンの乱れ

妊娠・出産・更年期…etc女性ホルモンが乱れやすい時には黒色メラニンの生成が促進される傾向があり、その結果シミが増えやすいと言われています。

女性ホルモンの乱れによって現れやすいシミは両頬左右対称に現れる「肝斑」です。日焼けやこのホルモンバランスの乱れによりシミが現れるだけでなくより濃くしてしまう恐れがあります。

ホルモンバランスの乱れを改善するためにも、十分な睡眠、バランスの良い食生活、適度な運動等、生活を見直して頂きシミの予防・対策に役立てましょう。

3-3 ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーとは肌の代謝のことを言います。肌の奥底(基底層)で新しい皮膚細胞が作られ、徐々に肌の表面(角質層)に押し上げられてきます。その後、垢や古い角質垢や古い角質となって剥がれ落ちていきます。その繰り返しがターンオーバーと呼ばれていて、周期は約28日です。

そのターンオーバーが乱れていると本来剥がれ落ちる予定だったメラニンが剥がれることができず、肌に滞ってしまいそれがシミになってしまいます。

ターンオーバーの乱れには様々な原因があります。

ターンオーバーが乱れる原因

・ストレス・寝不足・食生活の乱れ・タバコ・過度の飲酒・無理なダイエット……etc

肌のターンオーバーが乱れると肌荒れにも繋がります。美肌を目指す方は十分な睡眠・バランスの取れた食生活・適度な運動・ストレスを溜め込まないこの4点を特に気をつけてターンオーバーの正常化を意識してみましょう。

3-4 活性酸素

活性酸素とは体内に入った酸素を他の物質と反応しやすい状態に変化したものと言われています。この活性酸素がメラニンの過剰発生を促してしまうのでシミができると言われています。

活性酸素は他の物質を酸化させる力があるため過剰に発生してしまうと細胞や遺伝子にも酸化の影響を与えてきます。つまり肌の酸化=肌の老化を促してしまうということです。

活性酸素の発生する原因として紫外線・ストレスなどが言われており、ストレスを感じている状態ではリラックス時に比べ約3倍の活性酸素が発生し、1。3倍ものメラニンが増加したという結果も出ています。

シミだけでなくシワやたるみ等の肌老化の原因になる活性酸素の発生を防ぐためにも、夏だけではなく、1年中しっかり紫外線対策をし、適度にストレス発散をし、肌の酸化対策をしていきましょう。抗酸化作用のあるビタミン等のサプリやスキンケアを取り入れるのもいいと思います。

3-5 摩擦による色素沈着

目の周りの黒ずみ、脇や肘、膝などに発生しがちな黒ずみは色素沈着が原因により生じることがほとんどです。

クレンジングシート等で擦ったり、洗顔後タオルでゴシゴシ擦ったり、オイル等を使わず強くマッサージしたり、、明らかな刺激から肌に合わない下着等を身につける等の些細なものまでも何かしらの肌に刺激で擦ることで摩擦となり色素沈着の原因になってしまいます。

またかさぶたを無理に剥がしたり、ニキビをいじったり、炎症した後に紫外線を浴びることも色素沈着の大きな原因になります。

この色素沈着を防ぐにはまず、肌に直接的な摩擦に夜刺激を与えないことが第一です。また締め付けの強い下着等も摩擦を起こす原因になるので自分のサイズに合ったものを身につけるようにしましょう。

目の周りは特に皮膚が薄い部分なので他の部位に比べ特に摩擦による影響が受けやすいです。メイクオフの際の優しく行い、マッサージ等は控えるようにしましょう。

摩擦を受けた肌は刺激に耐えようと表皮が厚くなり、メラニンも生成が促されることによりくすみやすくなるので肌を触る際は「摩擦」を意識し優しく刺激の無いよう意識してみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今悩みにあるそのシミがどのタイプのシミなのかの知識を持つだけで効率よくその悩みの対策が取れると思います。真皮層にシミが存在してしまうと日々のケアから改善することは難しくなってしまいます。

まずは十分な睡眠。バランスの取れた食生活、適度な運動を心がけ“これ以上シミを増やさない“ことから始めてみましょう。それを習慣化していただけるだけで健康に過ごせるだけでなく5年後に抱える肌の悩みはかなりおおさえられると思います。この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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